鮮やかな赤や青色のタイル。これらの色はタイルの上にペンキなどで着色したわけではありません。 これらの発色は自然から採掘される鉄、銅、コバルト、クロム、ニッケルなどの金属化合物を土の成分と混合し、 高温の中で発色される色、つまり「土と炎の結晶」がタイル表面を彩る様々な色たちなのです。 このようにタイルの色は自然物の変化のよって発色する為、自然から起こる様々な要因によって発色も左右されることがあります。 ご承知の通り、夏と冬とでは気温に大きな差がありますが、タイルを焼成する為の炎には空気が必要です。 よってその空気の温度差が色や雰囲気を変えることもあるのです。 このように自然の原料を自然の力によって作り出される商品だからこそ、温かみや建材としての高い性能を持ち合わせることが出来るのですが、製造は大変デリケートな技術が要求されてくるのです。 また、色だけでなく、タイルには微妙な寸法の誤差が発生します。 |
このように、タイルは焼成後の縮み具合を考慮しながら焼成作業を行わなければならないのであり、全部がピタリと同じ寸法に仕上がることは不可能に近いのです。 つまり、自然現象を100%コントロールすることは出来ないことと同じなのです。 しかし、ここで「タイルは難解な産物」であると言いたいのではなく、製造担当者が製造や焼成段階で細心の注意を払い、出来る限りの努力の結果として最良の製品を生み出しているということを、是非、多くの方々に理解をして頂き、「焼物」としてのタイルを再認識していただければもっとタイルに親しみを持ってもらえると信じているからなのです。 そこで以下の留意点にご理解を頂き、タイルをご使用下さい。 きっとタイルはどの建築仕上げ材にも負けない素晴らしい製品であることを分かっていただけるでしょう。 |
1.焼物特有の自然な色幅があります。
2.微妙な寸法のバラツキがあります。 3.同一品でも生産ロットが異なる場合は、同一面への使用はお奨めいたしません。 4.斑点や模様にも幅があります。 5.面状の凹凸が大きいタイルは塗り目地を避けてください。 6.商品に関する不明な点やご質問はお気軽に弊社営業所までお問い合わせ下さい。 |